広報物メイキング① ~説明会用大判ポスター編~

投稿日:2025.09.03

こんにちは!採用・教育センターのT山です!

 

9月になってもまだまだ暑い日が続く今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

先月はお盆休みや夏休みもあったりで、普段より趣味や好きなことに時間を使って、リフレッシュされた方も多い時期だったのかと思います。

(繁忙だった皆様は本っっ当にお疲れ様です<(_ _)>)

 

ちなみに私の趣味は絵を描くことで、いつも家にこもっては漫画やイラストをかりかり描いているのですが、本社へ配属となってからは、採用・教育業務の片手間に、販促品や説明会ポスターなど、色々な広報物の作成をお任せいただけるようになり、どれもとても楽しく作らせていただいています!

 

↑マイクロファイバークロス

(ここに描かれているキャラクターは”のばるん”というノバックスのマスコットです。ウサギではなくカンガルーです!)

 

そこで今回は「広報物メイキング」と題し、どういった感じで私がイラストを作成しているのかを書き残していきたいと思います!

この度制作させていただいたのはこちらの説明会用ポスターになります。

制作の主な流れは下の6つです。

①アイデア出し&ラフ作成
②下描き
③線画
④色塗り
⑤最終確認
⑥完成!

順番に追っていきたいと思います。

 

 

まずは①アイデア出し&ラフ作成です。
こちらは依頼者の要望やイメージを聞きながら、アイデアを出し、内容を固めていく作業になります。

今回は説明会の際に使う大判のポスターが欲しいという要望がありましたので、説明会担当者の方と意見をすり合わせていくことから始まりました。入れたいキャッチコピーや雰囲気、入れ込みたい要素などを伺いながらラフ画を3案ほど作成し、その中から清書に移すものを1つ選んでいただきました。また選んでいただいた案自体についても色を変えたり、キャッチコピーの位置や大きさを変えたりしながら推敲を重ねていきます。


冒頭では全部で6つ工程があると書きましたが、この①の作業に全体の労力の9割を割きます。中途半端な状態でその後の過程に進んでしまった場合、例えば色塗りの段階などでいくら緻密に塗り込んだとしても、完成品はパッとしないものになってしまいます。清書の段階では描き直し、挽回ができないので、ここでしっかりと画面構成を固めます。

ただ、私個人で描く際はラフ案でここまで描き込むことはないです笑 下のような感じで雑に描いても頭の中で完成品がイメージできれば問題ありませんが、依頼物の場合、私の頭の中を直接見ていただく技術はまだないので、ある程度依頼者さんが完成品をイメージできる段階まで描き込んだラフを作成します。

 

 

次に②下描きです。
ここではラフの段階では正確に取っていなかったパース(遠近感を出すためのもの)を取ったり、物のサイズの調整、絵の中で利用させていただいている記号やフォントなどが商用利用可能かどうかの確認をしていきます。

 

 

次は③線画です。
②で作った下描きのアウトライン部分をなぞって線画を作成していきます。色が分かれているところ全てをなぞるのではなく、下の雨除け部分など、強調しすぎたくない部分、塗りだけで表現した方が良い部分に関しては線を引かないようにします。

↓線画完成!

 

 

次は④色塗りです。
まず全体をこの6色で塗り分けていきます。

青系で統一することで、全体的にごちゃごちゃしている画面にまとまりを出します。
全てのパーツに色を塗り終えたら微調整をしていきます。
まず”のばるん”については、ほかの小物よりも少し目立たせたいので、上の6色とは違う色を使います。
次に、キャッチコピーはオレンジ系の茶色にします。キャッチコピーがこの全体のごちゃごちゃした画面に埋もれないように、青の中で目立つ色であるオレンジ系の茶色にすることで、若干強調されることを期待しての配色です。

↓色塗り完成!

最後に印刷した際に色が変わることを考慮して、全体の色味を調整をしていきます。
もしかしたら皆様も「ワードで資料を作って印刷したけど、なんか色味がおかしい…」みたいなご経験があったりされますでしょうか?
その原因としては、液晶画面と印刷物の色の表現方法の違いにあります。液晶画面上ではRGB(レッド・グリーン・ブルー)の”光の三原色”で全ての色が作られていますが、印刷したものはCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)という”色の三原色”で色が作られるという違いがあります。この表現方法の違いから、画面上と印刷されたものとでの色のズレが出てきてしまいます。

対処方法としてはPCでデータを作成する際、自分が思っているよりも気持ち鮮やか目の色を使うと、いい感じに印刷されます。
特に青系の色は印刷した際にくすみやすく、扱いが難しい色ですが、思いっきり鮮やかにすると良いことが多いです。(ノバックスのイメージカラーが水色なので毎回悩むところですね…笑)
なので、PCの画面上ではかなり鮮やかな色で塗っておき、印刷した際にいい感じに見えるよう調整していきます。
(イラストソフトなどでは、印刷した際の色見をPC画面上である程度再現したプレビューを表示してくれる機能などがありとても便利です!)

 

 

次に⑤最終確認です。
ここでは描き漏らし、塗り残しなどが無いか、最終確認をします。大判のポスターなので画面上では細かいミスでも大きく印刷された際に、違和感のあるポイントになってしまいますので、注意して確認します。

 

 

⑥完成!
入稿用のファイルデータを出力し、印刷会社さんに発注します。

↓これは上のポスターと一緒に作成した事業概要説明ポスターです

 

 

・・・という感じで、簡単ではありますがメイキングは以上となります!
本社業務の中で作成する広報物は、これまでの私の趣味の範囲では作成したことのないものが多く、まずはじめに実際に世に出回っているものを参考にさせていただくのですが、プロとしてこういったものを作られている方々への尊敬の念がやみません。私自身まだまだ勉強中で、毎回本社メンバーの方などにもご協力いただき、試行錯誤しながら作成していますが、このメイキングが少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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